コンピュータの用途が様々な領域に広がるにつれて、用途に応じてコンピュータの計算手法を見直す動きがでてきています。例えば、動画像処理における計算処理では高精度な演算処理は必要ではない場合が多いため、数値を確率として表現し計算結果を期待値として得る計算手法(ストカスティックコンピューティング)を用いることで、ノイズに強く高速で消費電力の小さいコンパクトなコンピュータを設計することができます。
このように、研究室では新しい計算手法を用途に応じて利用したり新たに提案することで、その用途に適したコンピュータシステムの設計法を研究しています。具体的には、ストカスティックコンピューティングに基づく耐故障システムの設計法、エラートレラントアプリケーションのための論理簡単手法、非同期式回路・システムの設計とその応用、サイバーフィジカルコンピューティングのための適応型システム合成法などが挙げられます。