チャールズ・サイフェ/宇宙を復号する

読了.とても面白い本だった.暗号の冗長性の話から始まって,エントロピーの話になり,そして最後はブラックホールの話まで話は広がる.いろいろと示唆に富んだ内容なのだが,1つのポイントは「情報は想像されることも破壊されることもない」(たぶん)ということか.情報が物理の中心にあることは,物理学,情報科学という道のはしっこを歩いてきた自分としてはとてもわくわくする.この情報を中心に考える考え方だと,例えば「光より速く動けるものはない」という命題は正確に言うと間違っていて,正しくは「情報は光より速くは伝わり得ない」ということになるらしい.シュレディンガーの猫の解釈も,そう考えるのね,という感じで(これは昔読んだ解釈だったかもしれないが)納得した気分になる.
昔,量子力学や相対性理論を習って,もやっとした人にはおすすめかも.

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