研究テーマ

  1. 大規模集積回路の設計とテスト/VLSI-CAD 半導体技術の進歩はめざましく,今日では,VLSI(大規模集積回路)は単にコンピュータ機器の部品として使われるだけでなく,家電製品や自動車の制御など,私たちの普段の生活に密接に関わるようになってきた.このような大規模で高性能,高機能なVLSIの設計には,コンピュータによる支援設計(CAD: Computer-Aided Design)や設計自動化(DA: Design Automation)の技術が必要不可欠である.一般に,VLSI-CAD/DAでは,面積,性能,消費電力などが考慮されるが,本研究室では特にテスト(VLSIの正常動作を確認すること)の容易性も含めた設計法とその自動化を目指している.高機能高性能でかつ信頼性の高いVLSIを,小さい費用(価格,時間)で設計,製造するためには,設計の段階からテスト容易性を考慮することが重要である.具体的な研究課題として,テスト生成アルゴリズム,テスト容易化設計/合成,テストデータ圧縮,組込み自己テスト法などが挙げられる.
    主な発表論文:[Fukazawa13mar], [Yoshikawa11dec]
  2. 高信頼システムの実現/ディペンダブルコンピューティングシステム 上述のように,コンピュータは家電製品や自動車などに組込みシステムとして広く利用されるようになった.その役割は,単に生活を便利にするだけでなく,経済活動や生命にも大きく関わるものである.そのようなコンピュータシステムを信頼して安全に利用できる,すなわち「頼れる(ディペンダブル)」なものにするには,耐故障性やフェールセーフなどの設計が必要である.具体的には,セルフチェッキング,耐故障化システム合成法などの研究開発を目指す.
    主な発表論文:[Inoue11jul]
  3. 再構成可能デバイスの設計と応用/リコンフィギャラブルシステム FPGA (Field-Programmable Gate Array)のような再構成可能デバイスは,柔軟性と高性能を兼ね備えたVLSIとして,近年広く利用されている.ここでは,その利点を応用した新たなコンピュータシステムを設計開発することを目指している.具体的には,再構成可能デバイスを用いた高速CADシステム,耐故障機能を有する高信頼性システムや再構成システムのテスト容易化設計などがある.
    主な発表論文:[Noji10jul]

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