国際会議ICCD2015@NYで研究発表

みなさん,こんにちは.教員の市原です.先週の10月18日から23日までアメリカのニューヨークで行われた,The 33rd IEEE International Conference on Computer Design (ICCD) に参加し,研究発表を行ってきました.

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発表した内容は卒業生の稲岡君が行ったこちらの研究がベースになっています.エラートレラントアプリケーションのための論理回路を簡単化する手法を提案したものです.エラートレラントアプリケーションとは出力に一定の誤差を許容できるアプリケーションのことです.例えば,ビデオ再生処理ではある程度のノイズが入ってもユーザは許容しますのでエラートレラントアプリケーションですし,ニューラルネットワークも高い演算精度を必要としない場合がありますので,エラートレラントアプリケーションの1つとして考えられています.このようなエラートレラントアプリケーションの特徴を活かして,論理回路を自動的に簡単化してしまおうという作戦です.

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提案手法を使えば回路を大幅に自動的に簡単化できます.例えばガンマ補正回路では,出力回路の品質を許容できる範囲に保ったまま,面積を29%近く下げることができます.ちなみに従来の方法では23%程度でした.

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ちなみにこの論文は今回の国際会議の最優秀論文賞の候補になっておりました.残念ながら受賞は逃しましたが,全部で83件の口頭発表があるうち4件しか候補になっていませんので,それだけでも価値があると思って自分を慰めています (^^;.(ちなみに論文の採択率は31%でした).写真は慌てて撮ったのでぼけぼけです.

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ちなみにほとんどの夕食は一緒に参加された井上教授に作っていただきました(キッチン付きのホテルでした).おかげでアメリカ出張なのに太らずにすみました.感謝です.

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国際会議のソーシャルイベントではミュージカルを観劇できる機会もあり,研究上の情報収集だけではなくニューヨークの現在を知る意味でも,とても有意義な出張となりました.

最後になりますが,留守中いろいろと無理を聞いていただいた先生方や学生のみなさんには感謝です.

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