東京,選挙,そして相対性理論

 先週は水曜日から東京出張.中央大学のFIT2005に参加.飛行機を取っていたが台風でキャンセルされたため,急遽新幹線に変更した.FIT2005は信学会の全国大会みたいな雰囲気.中央大学の教室を使って同時に10以上のセッションを行う.まあ,必然と1セッションあたりの参加人数が少ないのは仕方がないが,あの条件下でベストペーパーを選ぶのは酷といえば酷か.
 一方大きな会場では招待講演をやっていて,東大の坂村先生の「ユビキタス・コンピューティングの未来」を聴講したが,こちらは立ち見が出るほどの盛況ぶりだった.やはりこのようなcutting edgeなテーマは華があってよい.ただ実用化に向けて技術の標準化が必要になるのだが,ここで政治的なにおいがしてくるのは仕方がないことなのだろう.
 今回の東京出張では普段会えない人と会うことができて,とても有意義でした.相手をして頂いた方々,とても感謝です.また,FIT2005で発表してくれたO君,K君.お疲れ様でした.
 ちなみに今回の出張では移動時間を利用して「林周二/研究者という職業」を読み終えた.書いてあることは研究者として暮らしてるからには当たり前に近いことだけど,ついついもう1つの教育者であることをいいわけにして,これらの当たり前のことがおろそかになりがちである.たまにはこういう本を読み返すのもいいかも.研究者を目指している学生の方は一読を勧める.
 さて,日曜日は選挙.自分は不在者投票をしていたので,のんびりと速報を楽しみにしていた.自民党は強いと思っていたが,あれほどとはさすがに思わなかった.また,投票率はもうちょっと高いだろうと思っていたけど,まあこんなもんなんかな.ちなみに中学・高校時代の同級生が立候補していてみごと当選したらしい.もち自民党.
 
 といいつつ,日曜日は本屋で見かけたこの本が気になっていた.つまりアインシュタインの唱えた相対性理論は間違っていたという本(立ち読みしただけだから正確な論旨は分からんが).こんな感じの主張は前からあって,この人がたぶん一番有名.しかしながら「相対性理論が間違っていることはないだろう」と思いつつも,正直言って「じゃあ,これらの人たちの論旨のどこがおかしいのか?」と聞かれたら,明確に答えられなかったのも事実.応用物理学科出身なのに情けないと嘆かわしい気持ちと,やはり物理の道に進まなくて正解だなと自分を慰める気持ちが入り交じった状態で,いろいろとwebを調べていたらこのページを発見.わかりやすい.なるほどです.参りました. 

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